絵本の読み聞かせと同じぐらい大切な事

子どもと暮らし

子育てには「読み聞かせ」が大事だと良く言われます。

読み聞かせを通じて、子どもの想像力を育んだり、親子の絆が深まるのは、疑う余地がありませんが、果たしてそれだけで子どもの国語力は上がるのでしょうか?

「生後3カ月から10年以上毎日欠かさず読み聞かせをしてもらった子の国語力」はその後どうなったのか?

まだまだ、成長過程にある我が子ですが、母として「ここ意識してなかったな~」とすごく反省している部分がありますので、ぜひシェアしたいと思います。子育て中の方の参考になれば嬉しいです。

ちなみに、我が子が絵本漬けの幼少期を過ごせたのは、「本を読むこと」をとても大事にしている夫のお陰です。絵本をシャワーの様に読み聞かせてもらってたから「国語力は十分育つかな」と安易に考えていたのですが、そう上手くはいきませんでした。

我が家の子育てスタイル

さて、我が家の子育てスタイルですが、一言で表すならこんな感じです。

夫=「本を通じた子育て」 子どもの頃から読書好き。マンガは読まなかった。

私=「とにかく人一倍ハグした子育て」それ位しか自信をもって言える事がない・・・

いっぱい本を読んで育った父と、ひたすらマンガを読んで育った母ですから。

絵本との出会い

当時、フルタイムの共働きだった我が家。これまでずっと仕事人間だった人が、急に母になる訳ですから、最初の子が生まれた時には戸惑うことばかり。

そんな時に上司から「子育てに迷ったら、とにかく絵本を読んでたよ」と2冊の絵本をプレゼントしてもらいました。

その一冊がこちら。この本は外せない。


「生後3カ月でも良いのか・・・」

子どもとの接し方が良くわからなかった私は、「もう分かるのかな~?」と思いながらも、時間があれば絵本を読み聞かせしていました。

ただ、育休中はまだ良かったのですが、仕事に復帰するなり想像を超えるハードな生活に。子ども達を21時台に寝せることだけで精一杯の毎日でした。

読み聞かせをしようものなら2ページ位ですぐに寝てしまい、子ども達から「もういいよ~」と諦めとも同情ともとれる言葉をかけられる始末。

そんな時、子どもの就寝時間頃に帰宅する夫が、晩御飯 < 読み聞かせで、読み聞かせを担当してくれました。

体調が悪くても、疲れていても、毎日読み聞かせだけは続ける夫。だんだん家に絵本を置く場所が無くなってくると、今度は月2回は図書館に通い、一度に3人分30冊は借りてくる。

お陰で、旅先にまで絵本を持っていきたがる本好きな子に成長しました。

塵も積もれば山となる

毎日小さな事を積み重ねることが苦手な私。

読み聞かせの年数が経つにつれ、「これは凄い事かもしれない!」と、夫に対し賞賛とジェラシーにも似た気持ちが芽生えることもありました。

きっと、彼らは、お父さん=いっぱい本を読んでくれた人

という思いを胸に、大人になるでしょう。

私は、どんな母として記憶されるのだろうか・・・。そう考えると、ちょと心配にもなりました。

ある程度大きくなった時に、子どもに聞いてみると、

案の定、「お父さんは、本をいっぱい読んでくれる人~♪」「お母さんは、すぐ寝る人~(笑)。でも、寝る時にぎゅーってしてもらったら良く眠れるよ」と救いの一言付きで返ってきました・・・。事実そのままです。

夫の積み重ねてきた時間の大きさに、感謝と母としての焦りを覚えたのでした。

これが必要だったのか・・・

さて、本題に。ひたすらハグをし続けて、なんとか母としての面目を保ちながら、10歳までひたすら読み聞かせをしてもらった子の現在はどうなったのでしょう?

はい。「国語」が一番苦手です。

特に、話を要約したり、分かりやすく説明するのが凄く苦手で、その辺がテストの点にも大きく響いているようです。

さすがに受験生になって塾にも行き出しましたが、塾長先生からも「ちょっと会話が短文傾向ではありますけど。そこを重点的に伸ばしていきましょう!」とお言葉を頂戴しました。今後の伸びしろに期待ですね。

やっぱり、いくら絵本を読み聞かせても、本好きになっても、ハグして育てても、もう一つ大事なことがある。

それは、「親の質問力」

今更ながら、「それで~」「それから~」「ということは~」と上手に言葉かけしながら、子どもの文章化する力を引き出してあげることが大切だったと気づきました。

子どもの脳を育てるには、幼少期・感覚系→小学生中学年・運動系→思春期・思考系(計画性、理性など)の順番を意識すると良いそうです。(「脳が冴える勉強法」築山節著より)


我が子もまさにこの第三ステージを迎え、国語力の部分で伸び悩んでいるのは、「母の接し方が悪かったかな~」と少し反省。

最後に

私は、たった2ページしか読み聞かせができない母でしたが、だからと言って子育てを悲観することも無かったと思いたい。

読み聞かせが苦手な私でも、子ども達に人一倍ハグをして育てたら、思春期の今でも子ども達とはよく話をします。そこが唯一の救いです。

ぜひ、自分の得意な事を通じて、お子さんと楽しい時間を過ごしてください。そこに生まれる楽しい会話こそが、子どもの脳の成長を促します。

もしそこで、更に子どもの文章化を助けるような問いかけを意識することができたなら、10年後その子の国語力は飛躍的に伸びているかもしれません。

今回は、子どもの国語力を育てるには、絵本の読み聞かせと同じくらい「親の質問力」が大事だったという話でした。

何歳からでも遅くはないと信じたい♪諦めずに安心して子供と楽しい時間を過ごしましょう。

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